着物の伝統紋様 ⑤石畳み・市松模様(いちまつもよう)

着物

ichimatumoyou

市松模様は、二色の正方形が上下左右に繰り返される模様です。

今は「鬼滅の刃」の竈門炭治郎の羽織りの模様!と言った方がピンとくるかもしれません^ ^

ちなみに炭治郎の妹、禰豆子の着物の模様は「麻の葉」です。ちょうど前回ご紹介していましたので、チェックしてみてくださいね。

着物の伝統紋様 ④麻の葉(あさのは)
「麻の葉」はひし形を繋げた六角形の幾何学模様です。 この文様は平安時代から仏像の装飾にも使われ、魔除けや厄除けの模様とされていました。 麻の葉っぱに似ていることから、後に「麻の葉」と呼ばれるようになり、 特に同じ大きさの文様が連続しているものを「麻の葉繋ぎ」と呼びま...

 

アニメに登場したり、東京オリンピックのエンブレムやマスコットキャラクターにも使われたりと、モダンに見える市松模様ですが、実はその歴史はかなり古く、古墳時代の埴輪や正倉院の染織物にも見られます。

元々は「石畳(いしだたみ)」や「霞(かすみ)」と呼ばれていたのですが、

江戸時代中期に歌舞伎役者の初代・佐野川市松が「心中万年草(高野心中)」の中で白と紺の市松模様の衣装を着たことで大流行した為、「市松模様」「市松格子」「元禄模様」と呼ばれるようになりました。

もしかしたら「炭治郎模様」なんて呼ばれる日もくるかもしれませんね^ ^

 

この模様はルイ・ヴィトンの「ダミエ(Damier)」や、F1などレースのフィニッシュラインで振られるチェッカーフラッグにも使われているので、海外でも馴染み深い模様です。

ches

英語では「チェック(Checkered, Plaid)」や「チェスボード柄(Chess board pattern)」、または、「チェッカーフラッグ柄(Checkered flag pattern)」と呼ばれているそうです。

そう言えばチェスのボードも、市松模様ですね。

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