6月の和菓子

お茶

季節の移ろいを目でも舌でも楽しめる和菓子6月は梅雨の季節です。別名「水無月」とも呼ばれます。

たくさん雨が降る時期なのに「水が無い月」だなんて!と思う方もいらっしゃると思いますが、

これには「水の月」がなまって「水無月」と呼ぶようになったという説と

旧暦では7月〜8月頃を「水無月」としていたので、「梅雨明けして水が無い月だから」という説があります。

6月の和菓子の代表格は何と言っても月の名前がそのまま付いた「水無月」でしょう。

詳しくご紹介いたします。

■6月の和菓子

6月30日に食べる「水無月」というお菓子をご存知でしょうか。

三角形の白いういろうの上に魔除けの意味をもつ小豆を乗せ、氷に見立てたお菓子です。

その由来は室町時代、宮中では旧暦の6月1日に氷を食べることで夏バテ防止を祈願する年中行事がありました。当時の庶民にとって夏の氷はとても貴重だった為、氷に似たお菓子を食べることによって、暑い夏を乗り切る事ができますようにと祈ったのが始まりと言われています。

 

■なぜ6月30日に食べるの?

1年のちょうど半分である6月30日に「夏越の祓え(なごしのはらえ)」という神事が寺社で行われます。半年分の罪と穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する厄祓いの神事です。

6月に神社やお寺で写真のような大きな輪を見かけた事がないでしょうか。

千萱(チガヤ)で作られた大きな茅の輪を八の字にくぐると、穢れを祓い清め、病気や災いを免れるとされています。また体に付いた穢れを人形(形代:かたしろ)に移して水に流したりもします。

この「夏越の祓え」に合わせて食べられるお菓子が「水無月」なのです。

 

そんな「水無月」がお家で簡単に作れるそうなので、作ってみました!

 

■「水無月」のレシピ

【材料】13×17×3.5cmのバット1台分

・葛粉(無ければ片栗粉) 大さじ2

・白玉粉  大さじ2

・小麦粉  大さじ8

・水    230ml

・砂糖   120g(大さじ13) *砂糖は大さじ1で9gです

・甘納豆  120〜140g

【作り方】
①ボウルに葛粉、白玉粉、小麦粉、砂糖を合わせ、水200mlを2〜3回に分けて加えます。よく混ぜ合わせてダマがなくなるようにしましょう。どうしてもダマが消えない場合は茶こしや網を使ってもOKです。
②バットや耐熱の容器(私は100円ショップで売っているアルミのパウンドケーキ型で作りました)の内側を水で濡らし、①の5/6の量を流し入れ、湯気の上がった蒸し器に入れて10分強火で蒸します。
 
*蒸し器がなかったので、こちらも100 円ショップで購入しました。便利です!
③表面が固まったら甘納豆を散らし、①の残りに水30mlを加えよく混ぜ合わせて流し入れ、再び蒸し器で12〜13分蒸します。
④表面が固まったら常温に冷まし、型から外して食べやすい大きさの三角に切り分ければ完成です!
完成です!思ったよりも簡単に作れました^^
我が家は三温糖しかなかったので色が茶色になってしまいましたが、氷に見立てているお菓子なので白い砂糖の方が良かったかもですね^^;
甘納豆も種類があったので小豆・うぐいす豆・金時豆で作ってみました。
もっちり食感で、意外にうぐいす豆が美味しかったです。
簡単なのでぜひ作ってみてください。

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