着物の伝統紋様 ③矢絣(やがすり)、矢羽根(やばね)

着物

③矢絣(やがすり)、矢羽根(やばね)

矢絣とは白色と色付きの矢羽根が縦に交互に並んだ紋様です。

矢は一度射れば真っ直ぐ飛んで行き、戻ってくることはありません。

その力強さから魔を打ち払う縁起の良いものとされ、

また江戸時代には「出戻り」がないようにと婚礼の着物にも用いられました。

明治・大正時代には日本の古典的な文化と西洋の革新的な文化を融合させた「大正ロマン」と呼ばれる文化が生まれ、女学生の制服として女袴にブーツを合わせることが流行しました。

特に矢絣のお召しに海老茶色の女袴の組み合わせは、明治18年(1885年)創立の華族女学校(現在の学習院女子部の前身)にて、学監を務めていた下田歌子が女袴を考案し、制服として採用したことから全国的に広まりました。

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現代でも卒業式の袴に合わせる柄として矢絣は人気です。

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