着物の伝統文様 ① 七宝文様(しっぽうもんよう)/七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)

着物

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→同じ大きさの円、楕円を四分の一ずつ重ねる文様を「七宝文」、この文様を左右上下に規則正しく連続させたものを「七宝繋ぎ」と呼びます。

円形が永遠に連鎖しつながることから「円満や財産、繁栄、ご縁が途切れなく続くこと」を表すおめでたい文様です。また「人のご縁や繋がりは、七宝と同等の価値がある」事を示しているとも言われています。

*「七宝」とは?

仏教用語で「七つの宝物」の事です。

1.金(こん):ゴールド

2.銀(ごん):シルバー

3.瑠璃(るり):ラピスラズリ、青色の玉

4.玻璃(はり):水晶

5.硨磲(しゃこ):シャコガイを代表とした美しい貝殻

6.珊瑚(さんご):「法華経」では珊瑚ではなく真珠

7.瑪瑙(めのう):縞状の石、アゲート、アガット

 

また、この七宝繋ぎはグラデーションや、たくさんの色を使って描かれることがあります。

 

仏教の教えで「七難即滅、七福即生」と言う言葉があり、「七つの色を一度に持つと 七つの災いから身を守り 七つの幸運を招く」と言われ、7色のものを身につけると厄除け・厄払いになるといわれています。

他にも、

1.「8」と「9」を「や」「く」と読み、その間にある「7」には「やくがない」という説

2.弘法大師(空海)が旅に出る時に7色の小物を身に付け難を避けたという説

3. 7色が七福神をあらわしているという説

など諸説あります。

 

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