敷居が高いと思われがちな茶道ですが、お茶を習ってみたい!と思った時
最初に用意する茶道具は意外と少なめです。
お茶を始めたい時の入門セットをご紹介いたします。
①懐紙入れ(かいしいれ)/帛紗挟み(ふくさばさみ)
②古帛紗(こぶくさ)/出帛紗(だしふくさ)
③菓子切り/さや付き楊枝(かしきり/さやつきようじ)
④懐紙(かいし)
⑤帛紗(ふくさ)
⑥利久扇子(りきゅうせんす)
この6点セットがあればすぐにお稽古を始められますよ。
入門セットはインターネットでも販売もしており、お値段も2千円代からとリーズナブルです。
①の懐紙入れや⑤の古帛紗は自分の好きな柄を選べるので、お好みのものを探してみてはいかがでしょうか。
懐紙入れ(かいしいれ)/帛紗挟み(ふくさばさみ)
懐紙や帛紗など、入門セット一式を収納するケースです。
お茶席の際も、必要な小物は全てこちらに入れて携帯します。
写真は「宝づくし」という柄ですが、桜の柄やお好きな柄を選べるので
お好みのものを見つけると、お稽古も楽しくなると思いますよ。
古帛紗(こぶくさ)/出帛紗(だしふくさ)
古帛紗/出帛紗は、お茶碗をお客様の元に運ぶ際に使ったり、お濃茶を頂く際に使います。
流派によって、呼び方とサイズが違いますので購入前に確認しましょう。
・裏千家:古帛紗 縦5寸(15.2cm)✖️横5寸3分(16.3cm)
→輪の部分を右にして縦半分の二つ折りにして使います
・表千家:出帛紗 縦9寸(27.3cm)✖️横9寸3分(28.4cm)
→輪の部分を右にして1/4に折って使います
・男性用:上記と同じです
*写真は裏千家の古帛紗です
菓子切り/さや付き楊枝(かしきり/さやつきようじ)
お菓子を頂く際に、小さく切って口に運ぶ為の楊枝です。通常は懐紙に挟んでおきます。
楊枝は主催者側が用意してくれることもありますが、念の為持っていた方が安心です。
こちらは流派・男女ともに共通です。
懐紙(かいし)
懐紙は菓子器からお菓子を頂く際にお菓子を乗せたり、
お茶を頂く際に飲み口を拭いたりする和紙です。
お餅などのくっつきやすいお菓子の場合は、「りゅうさん紙」と呼ばれる
半透明の少しツルツルした懐紙を使うこともあります。
無地の他にも干支の図柄が入ったもの、季節の花の透かしや型押しが入ったものなど、
色々なものがあるので探してみるのも楽しいですよ。
お教室によってはお稽古は無地のものを指定しているところもあるようなので、
無地の懐紙も持っておくと安心です。
帛紗(ふくさ)
帛紗は茶器を取り扱う時に使う布です。
主催者側が使う時はお茶を点てる際に茶器を清めるのに使われ、
客側が使う時は主にお茶道具を拝見する際に使います。
流派、男女によって、よく使われる色が違うので気をつけましょう。
・裏千家:赤帛紗
・表千家:朱帛紗
・男性用:紫帛紗
*写真は裏千家の赤帛紗です
利久扇子(りきゅうせんす)
茶道で使う扇子は通常のサイズより小さく「利久扇子」や「茶扇子」と呼ばれます。
両手をついてご挨拶をする際に膝の前に閉じたまま真横に置いて使います。
どんなに暑くてもあおぐのに使うのはマナー違反です。
流派、男女でサイズが違うので、購入する前に先生に確認しましょう。
・裏千家:5寸(15.2cm)
・表千家:6.5寸(19.5cm)
→5寸でも良い場合もあるそうです。お教室の先生に確認してみましょう。
・男性用:裏千家は6寸(18.1cm)、表千家は6.5寸(19.5cm)
*写真は裏千家の5寸サイズです
番外編 小茶巾と小茶巾入れ(こちゃきんとこちゃきんいれ)
もしもお茶会にお呼ばれした時は、この入門セットの他に
お濃茶は自分の分を頂いた後、お茶碗を回し飲みをするので飲み口を拭かないといけません。
その時に使うのが「小茶巾」です。「濡れ茶巾」とも呼ばれます。
麻製の布を使うこともありますが、紙小茶巾は懐紙よりも破れにくい不織布でできており、
少し水で濡らして、まず縦に3等分、それを半分に折って、さらに半分に折って
小さくたたんでおけば飲み口を綺麗に拭くことができます。
また小茶巾入れは、開くと中は防水加工がされ、仕切りも入っているので使用前と使用済みと分けられるのでとても便利です。
堅苦しいイメージの茶道ですが、最低限必要なお道具はこれだけです。
「意外に気軽に始められそう!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最後に、畳の上でのお稽古の場合は、白い靴下を準備しておくと褒められますよ^^
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